2014年5月29日
暑い日差しを避けて夕方散歩にでてみました。
杉湖ではカップルが水面に足を冷やして涼んでいる様子が何処となく
和なひと時が故郷の我が家を思い恋しくなります。
18時16分に写した一枚です。
湖面に浮かぶ日月双塔
桂林は夕方18時を過ぎても真昼と同じで日没(20時)までゆっくりと
楽しむ事が出来ます。
中山中路を潜り榕湖の畔に来てみました。
桂林の歴史を偲んで見ました。
「両江四湖1000年的絶景」
南宋の詩人劉克荘が「千山環野立、一水抱城流」(数々の峰が巨人の
ように大地を取り囲んでそびえ立ち、漓江は舞姫のようにこの都市を
優しく包み込む)と詠嘆した桂林は山水で世に名高く「桂林山水甲天下」
(桂林の山水は天下に冠す)の名句は800年余りにわたって伝え継がれて
います。
榕湖の北岸にある古南門は、唐の太宗李世民に仕えた軍人李靖が武徳
4年(621年)に建てたもので1400年近い歴史を持っているそうです。
その傍らに立つ榕蔭亭の脇は、大詩人黄庭堅が桂林の数々の名山を見て回り
北宋の祟寧2年(1103年)、ここに舟を着けたと伝えられています。彼の漢詩で
『桂州に到る』には「桂嶺環城如雁蕩、平地蒼玉忽嶒峨。
東屋の傍らにあるガジュマルの古木(1000年以上)は、当時黄庭堅が舟を繋い
だ木と言われているそうです。
都市の中の山 山の中の都市
市の中心部には、明の洪武5年(1372年)に建設が開始された靖江王府
があり「南天一柱」と呼ばれる独峰の独秀峰に登れば桂林市全体を視界
に収めることができます。
七星岩、伏波山、畳彩山、宝積山、老人山、西山、牯牛山、象山、穿山
と、東から西に、南から北に、都市を取り囲んでおり、カルスト地形に
よって形成された美しい峰々が山のすそ野を流れる「両江四湖」は桂林
という都市と美しく重なり、千年の賞賛を集める「桂林山水」を形成し
ています。
日没の榕湖(20時20分撮影)